2022

出展ブランド

浜縮緬工業協同組合

ブース
No. 010

浜ちりめん・浜紬・輪奈ビロード

滋賀・長浜の和装用絹織物の白生地産地組合です。
西にびわ湖、東に伊吹山を仰ぐ当産地の自然は、美しい景観とともに絹織物に最適な環境が整っています。
伊吹山が貯えた冷たい地下水と湿潤な気候の中、この地に連綿と受け継がれた伝統の技により製織され、びわ湖の軟水を使用した精練でしなやかに美しく仕上げられます。
滋賀長浜の自然の恵みとそれを理解し大切に守り伝えてきた先人たちの英知が育んだ「美」の結晶をご覧ください。

絹白生地の最高級品「浜ちりめん」
「浜ちりめん」とは、八丁撚糸による美しいシボを持つ絹織物です。美しいシボを生み出す特徴として製造工程があげられ、生糸から織物になるまで、精練を除く全ての工程が自社の一貫作業で行われています。織屋各社が理想とするシボや風合いを出すために、よこ糸の撚り回数などの織物設計、製造管理などに細かくこだわって最高の白生地をつくっています。

独特な風合いで通好みの生地「浜紬」「網織紬」
「浜紬」はその多くがちりめんと同様に、無撚りの生糸をたて糸に、様々な工夫を凝らして作られた紬糸をよこ糸として織り込んで作られています。
国内外の生糸をたて糸に、漁網から分解して作った絹糸をよこ糸にして織り込む「網織紬(あみおりつむぎ・画像)」は、漁網のひげを表面に出す作業に熟練の技を要することから、滋賀県伝統的工芸品指定を受けています。

表面に凹凸がある不思議な生地「輪奈ビロード」
生地表面の凹凸は輪奈(わな)と呼ばれるループ(タオル生地のパイルのようなもの)で柄を作ることによって生まれます。輪奈ビロードには上品な華やかさがあり、着心地は軽く、輪奈が柔らかな手触りをもたらします。着る人だけでなく、見る人も優雅な安らぎで包み込みます。江戸時代中頃に長浜に伝わり、現在では全国の輪奈ビロードのほとんどを長浜で生産しています。

浜縮緬工業協同組合の「アタラシイ」一品

PRODUCTS

家庭で手軽に洗えるシルク生地『ヤサシルク』!
当組合は「シルクを家庭で何度でも手軽に洗えるようにできる加工技術」を開発し、その加工事業を開始することを発表します。
今回開発した加工技術は、シルク生地を家庭用洗濯機で60回洗っても、シルク最大の弱点である湿摩擦により発生するスレをほとんど起こさず、縮みも非常に少なく、色落ちもほとんど無いという性能を、生地での加工により実現したことが大きな特徴です。