2023年のイベントは終了いたしました。たくさんのご来場、ありがとうございました。

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出展ブランド

パレスチナ刺繍帯プロジェクト

ブース
No. 110

パレスチナ女性による手刺繍の帯

パレスチナ自治区の難民キャンプ・農村に住む女性たちによる手刺繍の帯です。
パレスチナ刺繍とはパレスチナ女性の民族衣装に施された刺繍で、農民や遊牧民の野良着の補強から発祥したと言われています。
昔のパレスチナでは女性は誰もが刺繍をし、自らの花嫁衣装も作りましたが、現在は紛争と現代化の影響で限られた女性しか刺繍をしません。
パレスチナ女性の経済的な自立支援・パレスチナ文化の継承を目指しています。

総刺繍の袋帯は約半年、お太鼓柄名古屋帯は約1-2か月かけて刺繍をします。文様は全てパレスチナの伝統柄。パレスチナの女性たちは日々の生活や身のまわりの自然、神話などを刺繍で表現してきました。糸杉、ベツレヘムの星、老人の歯、フライパンの中の4つの卵、鳥の羽などなど、たくさんの文様があります。昔はシリアなどの絹糸で刺繍しましたが、現在はコットン糸を用います。いつか絹のパレスチナ刺繍を復興させたいです。

パレスチナのヨルダン川西岸地区・ガザ地区の難民キャンプ・農村に住む女性たちと共にパレスチナ刺繍帯を作っています。
失業率の高いパレスチナでは、優れた刺繍の腕があれば女性が一家の大黒柱として家計を支え、子供の学費も工面することもできます。
パレスチナは厳しい状況にありますが、そのような環境でも女性たちは刺繍を作り続けています。刺繍をつくり、日本の人々に喜んでもらって収入を得て、とても嬉しいといいます。

パレスチナでの活動は時に危険も伴うので、最善の注意をしながら活動しています。いたるところに銃を構えたイスラエルの兵士のがいますが、「きもの」を着ていると兵士も笑顔になります。異国の民族衣装には、人々の緊張を和らげる効果もあるのだな、と。
photo by Kotaro Manabe

パレスチナ刺繍帯プロジェクトの「アタラシイ」一品

PRODUCTS

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ラマラのアマリ難民キャンプの女性たちによる「パレスチナ刺繍半衿」(衿地:絹100%、刺繍:綿100%)を新発売。
難民キャンプには住所がないので日本から半衿を送ることができません。日本から手荷物で持ち込み、ようやく実現しました。
パレスチナ刺繍は枠を使わず、難民キャンプの狭く暗い室内で刺すので、白い正絹は刺繍しにくいのですが、何とか頑張って制作いただいています。